ウコンを知る・楽しむ

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参考書籍

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これさえあれば!発酵ウコン

古代アジアでは万能薬として珍重された

原産地インドでは「万能薬」

約5千年前の古代インドでの古医学書「アーユルヴェーダ」でも紹介されているウコンは、
学名に使用されている「クルクマ」と呼ばれ、肝臓病、胃腸不良、利尿、喘息、婦人病、歯痛、
さらにはシミやソバカス取りといった美容にも使われていました。

現在、このような効果を期待できる万能薬は他には存在しませんが、
当時の人々にとってはまさに万能薬として家庭に常備されていたようです。

日本においては漢方薬として琉球王朝から安定供給されるようになり、
一気に日本全土に広まったウコンは大変な貴重品で、刀傷などの薬として使用されていました。

沖縄では「肝臓の薬」

沖縄では「ウッチン」と呼ばれるウコンですが、基本的には「肝臓の薬」として日常的に食され、
わが国では沖縄地方独特の食文化として伝承されてきました。
そのせいか、沖縄県人の長寿は有名ですし、
肝硬変などの肝疾患で死亡する人の割合も全国平均を大きく下回っています。

これまで述べてきたウコンの歴史や薬効を知れば医学に携わる人なら胸を躍らせぬはずがありません。
しかし、ウコンの研究が進んできているとはいえ、現代医学はウコンの強肝作用、制癌作用など、
わずかな側面でしかありません。
考えようによっては古代のインド人、中国人の医師たちの知恵、民間療法の域にも到達していなといえましょう。

肝臓にいいから二日酔いに抜群の効果

発酵ウコンのイメージといえば「二日酔い」の特効薬

沖縄で二日酔いの特効薬といえば「ウコン」です。

沖縄の人々が毎晩アルコール度の強い泡盛を飲んでいても、
飲んだ後にウコンをすり下ろした汁を飲むことで、
翌日はすっきり爽快な朝を迎えられるというわけです。

発酵ウコンが発売されるまで、日本では沖縄人だけの知恵だった
ウコンの二日酔い防止効果ですが、
最近では全国的にも、かなり知られるようになりました。

ウコンといえば二日酔いの特効薬

ウコンがなぜ二日酔いに効くかを説明する前に、まず二日酔いのメカニズムについて説明しましょう。
お酒として体内に入ったアルコールは十二指腸で吸収されます。
次に肝臓に運ばれ、ここでアセトアルデヒドという物質に変化します。
このアセトアルデヒドというのは非常に毒性が強く、頭痛、むかつきといった二日酔いの原因となります。
アセトアルデヒドは肝臓で酢酸に変化し、最終的には炭酸ガスと水に分解されます。
しかし、肝臓の処理能力を超えたアルコールを摂取すれば、当然血液中にアセトアルデヒドが残留し、
二日酔いになるというわけです。

つまり、飲み始めてから目が覚めるまでの間に、肝臓のアルコール処理能力が強化されていれば
アセトアルデヒドは分解されて二日酔いにならない、そして、その肝臓強化剤がウコンなのです。

ウコンがなぜ肝機能を強化するかについては現在、様々な研究が行われています。
これまでにも肝臓で作られる胆汁の分泌量が増加するなど、明らかに肝臓の機能を強化させているとのテスト結果が
東北大学、東京理科大等、多くの研究機関で発表されています。

マウスによる実験でもアルコール分解効果は顕著に現れた

発酵ウコンパワーの基本ともいえるアルコール分解促進力については、
琉球大学の本郷名誉教授のグループがおもしろい実験を行いました。

この実験は、まずラットに基本食のみと、基本食に発酵ウコンを1%混ぜた食事を与えるグループに分けます。
そして水の代わりに10%のアルコールを与えながらそれぞれを28日間飼育し、
ラットの肝臓のアセトアルデヒド分解能力を検査したのです。

結果は、発酵ウコンを摂取したラットのアセトアルデヒド分解能力は、
基本食しか与えてないラットに比べて5割近くアップしていたのです。

つまり、日常的にアルコールを飲んでいても、発酵ウコンを摂取していれば、肝臓の機能はアップするのです。
この結果を見ると、お酒を飲みながら発酵ウコンを飲むことでアルコール性肝炎を治してしまったという
経験者の話もうなずけてしまいます。

次に、前回の実験と同様に、基本食と発酵ウコン1%加えた食事で28日間飼育したラットそれぞれに、
20%のアルコールを体重100gに対して1mmリットル飲ませました。
そして30分後にラットから採血して血中のアルコール、アセトアルデヒドの濃度を測定しました。
やはり、発酵ウコンを与えたラットはアルコールの分解で約20%、
アセトアルデヒドの分解については倍近い驚異的な機能アップをみせたのです。

この実験結果は、アルコールを飲んでわずか30分後のものですから、
発酵ウコンを飲むとお酒に強くなる、二日酔いをしない、といった使用者たちの声を裏付ける十分なデータといえるのです。