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参考書籍

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発酵ウコンの生理活性に関する学術的背景

尿中8-ヒドロキシデオキシグアノシン(8-OHdG)

(1)
活性酸素による生体の障害を鋭敏に反映する指標として尿中8-OHdGという物質が
1984年日本で報告されました(産業医科大学、笠井教授他)。
それ以来多面的な研究が進められ簡単な測定キットを開発され(名古屋大学、大澤教授)
活性酸素障害の定量的な理解が進みました。
DNAを構成する4つの塩基のなかでグアノシン(G)は、酸化還元電位が最も低く、
酸化障害を受けやすい特徴をもっているのでこれを酸化障害の指標として一般的に使われるようになった
という経緯があります。
酸化障害を受けたグアノシンは、8-HOdG、P53などの修復酵素の作用により染色体より
切り出され細胞外へ放出され、腎臓を経て尿中へ排出される。
8-OHdGは二次代謝を受けず比較的安定しているので、
生体内の酸化ストレスを定量的に反映するバイオマーカーとして定着することになりました。
(2)
活性酸素障害が8-OHdGで定量的に解析することが可能になったことで種々のことが明らかになりました。
8-OHdGは、老齢期に入ると脳、心臓、肝臓、腎臓など各器で急激に上昇することが確かめられています
(金子孝夫『老化と遺伝子情報の発現』1997年)。
そこではミトコンドリアのDNA(少量のDNAがある)は核のDNAよりも8-OHdGを10倍以上含んでいました。
このことは老齢化により抗酸化力が低下し、
エネルギー産生のために生じるミトコンドリアでの活性酸素の障害が大きくなることを示しています。
染色体DNAに発生した8-OHdGは複製時にG→T(チミン)変異を惹起することから遺伝子異常をおこし、
発がんリスクにつながります。
年齢とともに発がん率が上昇することと符号します。